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両輪で、夢を運ぶ。

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兄弟によるシナジー効果が
経営力の源

中小企業において時に事業承継が難しくなってしまう兄と弟の関係。
株式会社ワイエムジーはその課題をも強みにし、世代交代を機に更なる躍進を続けています。

2024年、創業45周年を迎える株式会社ワイエムジー。
ロボットを使用した自動化システムを主力に、ガントリー式搬送機やパレット搬送機で実績を築いた
搬送自動化事業の創業者である山本茂一から代表取締役を引き継いだのが兄、山本祐一郎。
弟である専務取締役、山本尚宏とともに、兄弟の二人三脚で経営を牽引しています。

社長と専務 画像
synergy
社長と専務 画像

構想と実装。気質に
合う立場で組織を牽引

代表取締役 山本祐一郎

「後継者として先代から事業を引き継いだ立場ですから、私は会社の顔として全面に出て話をさせて頂くことが多い。ただ、これはその後ろに支えてくれる人がいてこその立場であり、その筆頭が3つ違いの弟である専務なんです。私が得意なのは無いものを立案してカタチにしていくこと。既存のモデルを上手く踏襲して新しいものを作り、役割を持たせていく。常設展示場「キャリアパーク」もその一つです。会社の組織づくり、しくみづくり、仕事がしやすい環境づくり、新しいお客様に対する技術提案、エンジニアとしての業務など、経営者として会社を成長させるため業務は多岐にわたります」

専務取締役 山本尚宏

「私は生産管理をメインに、各部署のフォロー、出張工事などにも携わっています。社長は入社後、全部署を経験していますが、私は入社以降ずっと製造に関わってきました。もともと工場長だったこともあり、機械製造が主体で、文字通り現場一筋といったところでしょうか。社長の様に立案ではなく、立案されたものを実装させていく立場。プランを実現させていくのが得意ですね」

社長がビジョンを持ってミッションを出し、専務が実装化させていく。これは先代があえて強いたものではなく、元々持っていたそれぞれの気質が偶然にも合致し、結果としてリーダー二人の歯車がかみ合う理想的な関係がワイエムジーの強みのひとつになっています。

月に一度ふたりだけの
「経営ミーティング」

兄弟とは言え経営者としての立場になると二人の方向性が同じであることは不可欠。日々の多忙な業務の中で、密な連携を取るため二人は意識してその時間を作っています。 毎月一度、月初めの水曜日に「経営ミーティング」を設け、食事を共にしながら、様々な打ち合わせが行われます。最初に社長が会社の改善すべき点、現状について考えていること、今後についてなどを話し、これに対して専務が意見を返しながらミーティングが進行します。

代表取締役 山本祐一郎

「私はどうしても抽象的なアイデアからスタートすることが多いので、具体化するにあたってすり合わせをしながら課題解決をする必要があるんです。アイデアは良くても実装化が難しいことがあったり、私がトップダウンで決めてしまうと無理が生じたりすることもある。そのため、何かミッションを実行しようとする場合は、全てこのミーティングで情報を共有し、専務の意見を聞くんです。返ってきた意見がポジティブなものでなければ、実施しないこともあります。また、ある一つの事柄に対して私が『自分はこう思うが、君はどう思う?』と聞いてしまうと、どうしてもバイアスがかかってしまう。これを避けるために、まずどう感じるか、どう思うかの意見を抽出し、後に自分の意見とすり合わせることを大切にしています」

専務取締役 山本尚宏

「社長からのアイデアがたとえ抽象的なものであっても、ほぼ何を伝えようとしているのか大抵のことはわかりますね。他の役員や社員には1から説明を要する事でも、半分の説明でおおよそ のことが理解できる。新しい取り組みの場合でも、分からないことをそのままにしてしまう社員もいて、いざ実行する段階になって質問をしてくることがあるんですが、私は“彼らは何がわかっていないか”が理解できるので、そのギャップを埋める役割をすることも多いですね。もちろん、理解できないことは確認しますが、一緒に仕事をするようになって20年近く、“何となく”言われたことでもその理解に齟齬が生まれたことはあまりないですね」 このような形のミーティングにこだわるのは“投げかけ”に対する具体的なフィードバックが欲しいから、と語る社長。例え意見が違っていたとしても、そこに代替案や別の提案といったものとセットになったフィードバックがあると新たな局面で展開することができる。専務は社長が何かを投げかけるときには、そんな建設的なフィードバックを求めていることを汲んでいるのです。

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YMG
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社長と専務。それぞれの
性格を互いに分析。

3歳違いともなれば、幼少期はさぞや兄弟喧嘩も多かったであろうと思いきや、そんな記憶は殆どないと口を揃える社長と専務。社長は子どもの頃からは、新しいこと覚えると、「面白いことは早く知るほうがいい!」とすぐに専務を誘っていたとか。スポーツも、趣味の音楽も、専務は社長やその友人たちとともに楽しんだそうです。

代表取締役 山本祐一郎

「私から言えば、専務は“まめな人”。細かいところによく気が付く人だと思います。自己分析をすると、自分は真逆の“雑”かな(笑)。とりあえず、「やってみたい」が先になってしまうんです。影響を受けた本を聞かれた時にみうらじゅん氏の『「ない仕事」の作り方』を挙げたことがあります。負を面白がるという視点を軸に、しくみづくりや既存事業をつなげて名前をつけてかたちにする、といったことが好きな私にとって、理想とする考え方が集約されているんです。経営バイブル的な存在ですね」

専務 画像

専務取締役 山本尚宏

「社長を表現すると、私にはない思考回路を持つ人。賢いと思います。私自身はどちらかと言えば一途な性格。社長は影響を受けた本を挙げましたが、私は浜松市のアーティスト、ビートマスターの『最強の強敵』という曲に影響を受けました。『最強の強敵』とは鏡に映った自分自身のこと。毎日毎日自分を超えていけば成長できる、という意味で、若い頃にこの曲を知ってから毎日力をもらっています」

自分自身を一途な性格と語る専務に対して、自分はミーハーだと語る社長。そんな真逆の2人が互いの性格を熟知し、尊重し合っているからこその関係性です。

personality

「ロボットでみんなを
笑顔に」を掲げる理由

作る人=社員 がワイエムジーの製品を作ることによって、ユーザーの課題を解決することの一助になっているのは確かです。一方で量産品を作りたい、自動化したいなどの課題に対する解決の手法を届けることでユーザーも笑顔になります。さらに、これが対価となって収益化でき、社員も家族を守っていくことができます。そんな風にして作り手もユーザーも笑顔になることができます。また、市内の小・中学生向けにプログラミング教室を開いているのも、ロボットで今までできなかったことが、できるようになる、こんな面白い業界があるんだ、と興味を持ってほしいから。産業用ロボットの業界の認知向上も含めて、ワイエムジーやロボットに関わる全ての方が笑顔になる取り組みをしていきたいと考えています。

産業用ロボットの集積地
である東三河、
業界への思い

1977年創業、祖父山本武夫が立ち上げた山本技研工業。1979年、ここに現ワイエムジーの前身となる搬送自動化事業を導入し、株式会社ワイエムジーを築いた父山本茂一。

代表取締役 山本祐一郎

「対外的に私はワイエムジーの二代目代表となっていますが、ものづくりを手がけてきた技術者としては三代目を自覚しています。東三河の業界を牽引している重鎮たちから祖父の時代のことを聞く機会があり、代々この地域の諸先輩方のお世話になっていることを改めて感じます」

「工作機械工業自体、他の産業と比べると市場規模は大きくはなく、どちらかと言えばニッチな業界。その中の搬送というカテゴリーになると、さらにその規模は小さくなりますが、愛知県は特に搬送メーカーが集中しており、東三河でもガントリーローダーという装置が得意な会社が何社かあります。不況になると仕事がなくなった町工場の悲壮感漂う現場のシーンがメディアに取り上げられることが多いのですが、むしろ他の良い面をどんどんクローズアップするべき。そもそも自動化ロボット産業自体は、現代社会にとって不可欠な存在です。今後もっと需要があるため、安定的な仕事であるにも関わらず、認知度が低いのが現状です」

製造業自体、まだまだ認知度が低く、目指されにくい。子供たちが目指さないのも、知る機会が少ないから。知る機会を設けることで、業界に興味を持ってもらえる。興味をもってもらえれば、参画する人も出てくる。社長が地域の小・中学校、時には高校に出向きプログラミング教室を開くのも、そんな循環ができればという思いが根底にあります。

事業承継で課題を抱えるケースが少なくない中小企業。親兄弟と互いに協力することでより安定的な事業継続と事業成長を目指せると語る社長。
ワイエムジーは兄弟の力を合わせることで、一人では決してなすことのできない力を発揮しながら今後も成長を続けていく企業であることは間違いありません。

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